奮闘記 6 ☆ 0円起業

それから、私は

午前から正午まで家事や食材買い物

午後から夕方まで ビジネスの勉強

晩御飯の準備と食事が終わったら、ハンドメイドでどう起業するかを考える

土日は主人が先生になって経理帳簿や書類の見方の指導や起業に向けての会議

このスケジュールがルーティーンとなった。

経済白書や新聞、商工冊子、ビジネス本などありとあらゆる書物を読み、用語を学び、わからない用語はインターネットで意味を調べた。

初めて知る事ばかりで頭が大パニックだったが、1つ1つ知っていくことが楽しくて仕方なかった。

夜は経済番組やニュース、主人が録画している情報番組を観ながらコメンテーターの意見を書き留めたりもした。

勉強したビジネス用語などが出てくるとニュースの内容も深く入ってくるものだ。

『これはこうだからこの人はこんな意見を言うのかな?私はこう思うなぁ』

とテレビを観ながら発言することも増えた。

考える事や疑問を持つ事をしてこなかったので、今もたまに主人に言われるが当時の私はまるで赤ちゃんが成長する姿のようだったそうだ。

そうしながら、1月も終わる頃。

ハンドメイドでどう起業するのかが決まった。

『会社を作らなくても起業することができる0円起業を目指す』

当時、0円起業というワードが聞かれるようになった時だったと思う。
初期費用0円で起業である。

具体的にどう起業するのか。
考えに考えて出した結論が、

普段自分も利用しているネットショップを自分で運営してハンドメイド品を販売する小売業で起業する。

しかし、まだどんなハンドメイド品をどのように販売するのかまでは考えていなかった。
もちろん商材もない。
ネットショップ、作ったこともない。
どうしたらいいのか。
1つ決まったら1つ悩む。
当時はこの繰り返し。

そして、どうしようもなくなった私は初めてセミナーというものに参加することになるのである。